おうちでアート~作品と手順を紹介~

ストーンアート 石というキャンバスの魅力

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【ストーンアート】自由研究にいかが? お子さんと一緒にかわいい作品を

子供の自由研究にいかがでしょうか? 大人も子供も楽しみながら、ものづくり。

ストーンアート第6回。作り方と手順をまとめました。

子供たちにも楽しさを伝えたい ストーンアートとは?

ストーンアート。自然にある石(自然物)の色や形から「何を作ろうかな」と想像し、色々なことを工夫しながら制作するものだ。

石に描くものをデザインする時、自分の興味関心のあるものが何かを考えたり、新たなアイディアがないかと探したり、学ぶことは多い。

そして、作ったものには愛着が湧く。

子供たちにも、ぜひストーンアートに挑戦してほしい。

手順

1.石を洗う

たわしで石をしっかり洗い、よく乾かしておく。

洗った石を撮影した写真

石は良く洗う

2.好きなデザインを考える

石の形を見て、それに合ったデザインを考える。デザインは、いったん他の紙などにスケッチしてみるとよい。

3.下地塗りをする

石の色が暗いときは、一度明るい色を全面に塗っておく。下絵が描きやすくなる。

石に絵筆で白い絵の具を塗る様子を撮影した写真

下地塗り

下地として塗った色をそのまま作品に活かすこともできるので、チューブから出した絵の具そのものの色ではなく、自分らしい色を作って塗っておきたい。そのためには、量や種類は少しでいいので、いくつか色を混ぜると良い。

パレットに絵の具を混ぜて作った色を撮影した写真

白に黄色などを混ぜて作った色

4.下絵を描く

下絵は絵の具で描くのがおすすめ。

今回は鉛筆で描いたが、下地塗りしたところに鉛筆を使うと粉が取れやすく、指について汚れたり、絵の具に溶けて濁ってしまったりすることがある。

また、明るい色で薄っすらと描くのが良い。暗い色だと、上から色を重ねた時に、下地や線が透けて見えることがあるから。(絵の具を使った下絵の描き方は、後日紹介したい。)

石に鉛筆で下描きをして撮影した写真

鉛筆による下描き

5.着色

最初は思い切って、はみ出すように塗るのがコツ。隙間ができないように初めの色ははみ出させ、隣の色はかぶせるように塗る。ただしこの塗り方をするときは、水分量を抑えて濃いめに塗るのが大切。

石の表側に絵筆を使って着色する様子を撮影した写真

表面の模様

石の裏側に絵の具で着色して撮影した写真

裏面の模様

6.失敗したところは描き直す

アクリル絵の具は、失敗しても濃いめの絵具を塗り重ねれば、描き直しができる。その場合はよく乾いてから行う。

7.ニスを塗る

ニスは絵の具がはがれないように、定着させるために塗る。また、艶が出て美しくなる。

ストーンアートの作品の表側にニスを塗って撮影した写真

ニスを塗った表面

ストーンアートの作品の裏側にニスを塗って撮影した写真

ニスを塗った裏面

注意したいこと

子供が制作する際には、気をつけることがいくつかある。アクリル絵の具の特性から、次のようなことに注意したい。

パレットの汚れはお手入れを

アクリル絵の具は、一度乾くと取れにくい。そのため、学校用の絵の具セットのパレットを使う場合、汚れが残ったらお子さんがかわいそうかなと思う。市販のパレットクリーナーを利用して手入れするか、紙パレットを買うという方法もある。あるいは、自由研究で一度使うだけなら、クリアファイルもパレットにならなくもない。

使用中の絵の具が乾かないように 

絵の具を出したときに、筆で水を一滴ずつ振りかけておいたりすると乾きにくい。

絵の具が服につかないように

服についた場合も、乾くと完全には落とせなくなる。服についてしまったら、乾く前に水洗いするとよい。

感想

家族の河原遊びや旅の思い出。学校の遠足の事後学習にも、ストーンアートは適しているのではないかなと思った。いかがでしょうか?

石の重みや色、形。自然物の観察から始まり、モチーフ探し、スケッチ、デザイン、準備、作成と、ストーンアートには多くの行程がある。ひとつずつ考えて進めていく学習は、自由研究や図工の教材にも合いそうだ。
また、世界に1つであるその石の形から、ひとりひとりが違うアイデアをもてて、自分らしい作品になると思われる。個性があり、展示すると見ごたえがあるのではないだろうか。

子供たちにぜひ、ものづくりの面白さと鑑賞する楽しさを味わってほしいなと思った。

ストーンアートの作品を手のひらにのせて撮影した写真
ストーンアートの作品を指で挟み持ち上げて撮影した写真
作品を手に取って眺める

作品を手に取ると、石の重みと冷たさを感じる。愛らしい。