定年退職して、ワンコとゆっくり散歩する時間を楽しめる身分になった。自然の中のシャッターチャンスはどんな時にあるのだろうと、秋の一日に考えてみる。
自然のシャッターチャンス
植物の写真
花
街の中の植物は植えられた物が多い。人々が丹精込めて咲かせた花。
毎日通りがかって目にしているだけで、「あ、今日だ!」という日がある。
長く咲いているようでも、翌日は、昨日にかなわないなんて思いますよね。
道ばたの花にも、その日がある。これがシャッターチャンス。
その点、観光地となっているような花畑では、期間中どこかしらで今だ!という見頃の花がある。
写真を撮るのにピッタリの花を探しやすいのがありがたい。
木の実や果実
実りには周期があるように感じる。ある年がもの凄い豊作だとしても、翌年は不作になるというように、木が休んでいる時がある。
このみかんの木は今年すごいけど、あっちのみかんの木は今年あんまりなっていない・・・というようなことが。木の1本1本にばらつきがあるように感じる。
自然界では、実が多く成る時期のあることと、木によってばらつきがあることが生物を生かしてくれるように思う。一斉に実らないことがあったら、生態系に影響がありそうだものね。
山奥で野生の動物たちは豊作の木を探し求める。そして見つけて狂喜乱舞だろうなあなんて想像するのも楽しい。
南天は色付き始めた。まだ、朱色。
町でも、野草は実る。
たとえば、山芋のワケギであるムカゴ。美味しいので大好きだ。
わが家ではフライパンにゴマ油をひいて煎る。途中で水をさし、蓋をして蒸し焼きにする。塩を振ったら、もうたまらない。独特の香りが魅力的な、野次あふれる秋の美味。
カラスウリは鮮やかな色でとてもきれい。まだオレンジ色。秋が深まれば赤くなる。
タネを煎ると食べられると、野草図鑑に書いてあった。気になって一度だけ試してみたことがある。
これは「食べられる」といっても、美味しいというのとはちょっと違うね。
空の写真
雲は青いキャンバスに、色々な絵を描いてくれる。自由奔放な筆のタッチのように。
たまに、何かに見えてきて楽しい。
毎日見上げていると、自分好みの「絵画」が見つかる。ああ、すごいなあと思ったときがシャッターチャンス。
時間によって色を変え、夕焼けなどの美しい空を見せてくれる。
季節によっても形を変える。夜には、月がのぼる。
雨上がりの写真
雨が降って急に晴れたら水たまりのチャンス。晴れた空が鏡のように映る。
雨上がりには、カメラやスマホ、タブレットを持って歩き回ってみることがお勧めだ。
感動を表すための工夫~視点を変えてみよう~
大きな木があった。
背景の建物や電柱を一緒に撮影することで大きさは伝えられる。でも、その木を見たときの自分の気持ちも写真に表したいものです。
大きくてたくましくて立派な木だなあ、という感動。
こちらの写真はスマホを自撮りの設定にして、下から撮ったもの。
どのくらいの大きさなのかは分からないかもしれないが、見上げたときの気持ちを伝えることはできる。
自撮りは視点が変えられるテクニック。