はじめに
石の色は、複雑でそのもの自体が美しい。自然の作り出した形も面白い。
石をさわってみよう。遊んでみよう。
面白いアイディアが生まれてくるかもしれない!
ストーンアート第10回!
石の形や色を活かして、いろいろな作品をつくってみよう
まずは、形の似ている石や、色の似ている石を集めてみる。
丸みのある細長い石が複数そろった。何か動物のパーツになるかな?
カメの甲羅に似た形の石があったので、細長い石を手足にしてみた。
魚の頭に似た石も見つけた。細長い石をくっつけて、骨を作る。
細長い石は、亀の足や、魚の骨として。丸い石は、亀の頭に。いびつな石は、亀の甲羅、魚の頭と尾に。上の2つの作品には、一部で同じ石を使っている。
色が違っているのが、自然の美しさだ。よく見ると形も少しずつ違う。
石を並べて表そう! 手順を紹介(1)
石を並べてつくる作品の手順を紹介します。
1.石を洗う
石を水できれいに洗おう。
2.石を並べたり重ねたりして遊んでみる
手にとって並べてみる。例を2つあげてみました。
色をつけてもいいし、石の美しさを損ねない程度に着色するのもいいですね。
例:目を描く・顔を描く・模様を入れる、など
3.石を固定できるものを用意する
お菓子の箱や、段ボールの板(段ボールを板状にカットして作る)、100円ショップでも売っている額縁など、石を固定するための額縁を用意する。
自由研究として提出するなら、見栄えも大事にしたいところ。
4.固定する
ボンドや瞬間接着剤などを使って石を固定する。
小さくて重くない石を使った作品なら、しっかりと固定したうえで、壁にかけて飾ることもできる。
石に着色してみよう! 手順を紹介(2)
続いて、カラフルな作品をつくる場合の手順を紹介します。
1.石を洗う
石を水できれいに洗う。
2.石の形を見て発想する
手にとって並べてみる。
上の2つの作品で使った細長い石を観察した。
5つの石を眺めて、これは野菜がいいかな?と思い浮かぶ。
3.着色する
石に色を塗っていく。
きれいに塗るためには絵の具の濃度に注意。薄すぎるとムラになり、濃すぎるとかすれる。水の量を上手く調節する。
つるつるの石には絵の具が乗りにくい。ざらざらしている方が塗りやすい。
石の裏側を塗る場合はよく乾いてからひっくり返す。念のためパレットの上で塗るのがおすすめ。
4.モチーフの特徴を描く
絵の具がしっかり乾いてから、特徴を付け足していく。
イメージしたナスのヘタや、ニンジンのすじなどを塗った。
5.ニスを塗る
ニスを塗ったら完成。
ニスは画材店で購入できるが、ホームセンターや100円ショップにも売っている。
筆で塗る場合、乾いたら固まるので、ニスを使ったらすぐに洗うことが重要。
まとめ
石本来の色を楽しむ
自然の色は複雑な色味をもっている。
石を組み合わせて作った上の4つの作品(カメ、魚の骨、お花、ボールを蹴る少年)のように、着色しないでそのままの色を残してみると、美しい色味に気がつく。
本来の色を活かすことも、楽しいストーンアートの魅力ではないか。
石の形の違いを楽しむ
石には形が似ているものがあるので、集めたり並べたりする面白さもある。
今回着色した作品(野菜たち)は、形が似ている石を選んだ。一方で、一つ一つ微妙な違いがあり、そこに着目していろいろな野菜をつくってみた。
自然物を使うことは、私たちの目に、観察する力を与えてくれる。
感想
小さい頃、公園で小枝を拾って、たき火ごっこ。葉っぱにドングリのご飯。はっぱの顔。泥団子。基地作り。
探して、集めて、並べて、積んで、掘って・・・。
自然物で遊ぶことは楽しい。石で何かを作るのも同じように面白い。しかも、保存しやすく壊れにくいので、表現を長く残しておける。
そして、遊びながら、いろいろな学びがある。
小さいお子さんの遊びや、小学校低学年向けの自由研究にいかがですか。
意外に大人も楽しいですよ!