退職後に新しく始める趣味や、長いおうち時間の楽しみとしてもおすすめなスケッチ。
初めてで風景や人物などを描くのは難しそうだと思ったら、もっと身近なテーマで描いてみるのはいかがでしょうか?
美味しくできた手作り料理のスケッチを例に、水彩画の描き方を紹介します!
水彩画「トマトのベーコン巻きグリル」
本日の作品は、こちらの手作り料理のスケッチです。
思い出のBBQメニューを描きました。
子供が小さかった時、BBQでママ友が作ってくれた一品「トマトのベーコン巻き」。焼いたプチトマトが、甘くなってジューシー。ベーコンのカリッとした食感ととっても合う一品だった。思い出して作ることに。
おうちでBBQ。オーブンでグリルした。
他にも一緒に、トウモロコシとズッキーニ、パンなども焼いて美味しかった!
色どりがきれいだったので、描いてみました。
さて、描きながら写真を撮っておいたので、途中経過とともに手順を紹介します。
制作手順
下描き
全体のバランスを見ながら、おおよその形をとる。
細かいところを描き加えていく。
着色
対象物が元からもっている色(固有色)を淡く塗る。
光が当たって光っているところや、固有色が白いものに関しては、画用紙の色を塗らないことで表現する。
細かなところにも固有色を塗る。ズッキーニの上の調味料は、ナッツなどが数種類入って色も様々である。それぞれ混色により、色を作って塗り分ける。
調子を強めていく。(暗いところに色を塗り重ねる)
仕上げ
さらに塗り重ねて仕上げる。
本日の水彩画のポイント
透明感を出す
透明感を出すために、白い絵の具は使っていない。水の量を調整して薄くすることで、水彩画らしい透けた感じや明るさを表現している。
ポイントは、初めの固有色を作る時、水を多めにして淡い色合いにしておくこと。その色を使うのが、光の当たる明るい場所。そこは一度塗ったら、最後まで色を重ねないでおくようにする。
立体感を出す
暗い部分に影を塗り重ねていくと立体的になる。
画用紙の上で色を塗り重ねることで、立体感が出てくる。そのためには、一度に濃い色を塗ってしまうのではなく、数回重ねる方が調整しやすい。また、少しずつ違う色を足すことで複雑な色味の作品になる。自然の色は複雑な色味をもっている。何度も重ねてみよう。
塗り重ねの注意
水彩絵の具の塗り重ねは、乾いてから行うことが大切。紙が伸びたり破れたりするからだ。
いろいろと場所を変えて塗っていると、すぐに乾く。乾きにくいときは、筆に含ませる水分量が多すぎることが考えられる。よく筆をしごいたり、布等で水分を調整しながら塗るのがコツ。
*作品を写真で撮ってみよう
スケッチブックの下側から撮影してみた。遠近が出て面白い形になる。
斜め下からも撮影してみた。
描いた絵をカメラで撮影することで、距離感を出す構図や、ぼかしの参考にもなる。